社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.16

<野菜たち>は平和主義?

 「草食男子」というと争いを好まない「平和主義者」的なイメージがありますが、実際の植物の生態系は凶暴そのものです。作家の冲方丁(うぶかた とう)氏は「無類の肉好きだが」、「震災(東日本大震災:大鎌註)以前の」「最大の趣味は、畑作りだった」と言います。

 さて、氏は「土いじりが楽しく、調子に乗って色々な苗を買ってきては広くもない畑スペースに植えて」いきました。その「脳裏にあったのは、絵本のような世界」でした。つまり「花々や野菜たちが所狭しと並んで輝く、素敵な宝箱の中身のごとき光景を期待」したのです。しかし「結果は、見るも恐ろしい大戦争であった。植物も争うことを僕は初めて知った」という氏は、次のような<戦争>の経緯を目撃することになります。

1.まずサツマイモが、スイカに駆逐された。ツタが葉を絞め、枯らした。

2.ブドウの木がレモンの木に絡みついた。  3.ミントがカモミールをなぎ倒した。

4.トマトが枝豆を枯死させ、ぺペロンチーノと熾烈に争った。

5.トマトとぺペロンチーノの紅蓮の実の間でベゴニアと茄子とチューリップが倒れた。

6.大勢はトマトにあり、実の重みで枝が折れるほど育った。折れた枝は実ごと腐って肥

料となった。

7.小都市国家のようなスイカとぺペロンチーノが抵抗したが、夏が終わり、大きな実を

残してスイカが枯れ、ついでぺペロンチーノが生長を止めた。

8.ついにトマトが勝った、そう見えたとき、絡み合った何種類もの葉やツタの下で、艶々

とした葉が広がっていた。いったい何者か。植えたことすら忘れていた大根だった。

氏は上述の「生存競争を繰り広げる真下で、泰然として争いに加わらず、さながら永世中立国のように静かに粛々と、ぶっとい大根が育っていた」のを発見します。氏にとって「大根は平和主義の代名詞」となりました。     (『作家の口福』朝井リョウ他 朝日文庫)

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