社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.38

「阿久悠の夏の風物詩「甲子園」に捧げる一編」

  阿久悠氏は高校野球が大好きで、生前、大会中の毎日、球児たちに一編の詩を捧げていました。それは第61回大会(1979年)に始まり、“ハンカチ王子”こと斎藤投手と“マー君”こと田中投手が投げ合った第88回大会(2006年)まで続きました。

 さすがに氏が体調を崩してからの第86回大会(2004年)は中断し、最後となる二年間は、準決勝と決勝の二日間だけになってしまいましたが、身じろぎもしないでグラウンドを見つめる真っすぐな眼差しから、甲子園を縦横に躍動する球児たちへのエールが紡ぎ続けられました。それは、作詞家・阿久悠の矜持(きょうじ)にも似た言葉の戦場だったのかもしれません。

 その中から一編、第70回(1988年)の一回戦で、8月10日の「高田(岩手)×滝川二(兵庫)」戦への詩をあげてみます。この試合は8回までの大雨でグラウンドが水浸しとなり、9回表裏の1回を残して、56年ぶりのコールドとなった一戦です。甲子園を見てきた人たちにとっては、忘れられない試合のひとつではないでしょうか。

 そしてまた、氏は言っています。

「甲子園の高校野球は八月のお盆を跨いで、二週間行われる。入場式には入道雲が立ち、陽炎が揺れているが、閉会式には鰯雲が流れ、赤とんぼが飛んでいる。つまり、真夏に始まって秋の気配の中で終わるので、感傷が一入(ひとしお)である」と。

(『昭和と歌謡曲と日本人』阿久悠 河出書房新社)

                     コールドゲーム

         まるで波がひいた瞬間の  / 渚の砂のように /  鈍く銀色に光るグラウンド

         マウンドは既に泥濘で /  投手のスパイクは足首まで埋まる

         一投一投にポケットのロージンにふれ /  雨滴のしみこんだ白球に

         意志を伝えながら  /  いや  /  願いをこめながら投手は投げる

         雨 /  甲子園は激しい雨 /  悲願の晴れ舞台は  /  イメージに描いた

         カッと照る太陽や  灼ける土や   のしかかる入道雲や  /  幻覚を誘う陽炎ではなく

         ただひたすら  /  自らとの戦いを強いる激しい雨  /  黙々と耐え  /  胸の中に炎をかき立てるしかない 

         初陣高田高の  /  夢にまで見た甲子園は  /  ユニホームを重くする雨と  /  足にからみつく泥

         と  /  白く煙るスコアボードと /  そして /  あと一回を残した無念と  /  挫けなかった心の自負と

         /でも  やっぱり  /  甲子園はそこにあったという思いと  /  多くのものをしみこませて終った

         高田高の諸君 /  きみたちは  /  甲子園に一イニングの貸しがある

          そして  /  青空と太陽の貸しもある

                   (『甲子園の詩 敗れざる君たちへ』 阿久悠 幻戯書房)

    

         今年の夏の甲子園は100回記念です。

         8月5日。

         また、甲子園の<暑い夏>が始まります。

 

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