社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.39

「<町>を量る尺度」

 はじめて訪れる町に古びた古本屋さんが一軒あれば、その町は好い町だと思っていましたが、バブル期以降そんな古本屋が見当たらなくなりました。あるいはキリスト教圏では風情のある佇まいの教会がある町は、間違いなく好い町(のはず)です。

 戦後詩人を代表する田村隆一(故人)にとっては、銭湯がその尺度に当たります。

――町というのはね、家族が三代にわたって住まないと、ほんとうの町にならないんです

よ。おじいさん、おばあさん、それに孫たちというタテ糸と、町内のヨコ糸のまじわる

ところに銭湯がある。つまり、欧米の教会の役割を、銭湯が小さなコミュニティで果た

しているような気がする。

  神父さんは?

  そりゃあ、あなた、番台に坐ってござっしゃるではありませんか。

(略)

アパート群周辺なんかにも銭湯はある。でも、(略)住人が古くならない。そうなると、

その銭湯は銭湯ではなく、ただの洗い場的な意味しかなくなっちゃうのですよ。

  銭湯とは、ただ湯につかって、からだを洗う空間ではない。

 たとえば子どもと銭湯通いをする。子どもは、はじめ手伝ってもらって、こわごわ湯

船に入るのだが、やがて「自立」するようになる。「自立」するためには、マナーとかし

つけがものを云う。やがて、その子にプライドが芽ばえ、大きく育っていく。

ぼくの家もポリブロだけど(今だとユニットバス?:大鎌)、ポリブロなんてものは、ただの

洗い場で、親子の喋りあう場ではあありませんよ。それに「世間」もなければ「浮き世」

もない。電気洗濯機のなかに子どもをほうりこむようなもんで「世間」の目がないとこ

ろに、マナーもしつけも成立しっこないんですよ。  (『スコッチと銭湯』田村隆一 ランティエ叢書)

町にはもう、その銭湯も見当たらなくなりました。今<町を量る尺度>はなんでしょう。

 

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