社長のひとりごと

用賀・二子玉川をはじめ、田園都市線沿線の賃貸マンション・アパートを豊富に取り扱っております。

用賀・二子玉川をはじめ、田園都市線沿線の賃貸マンション・アパートならお任せ下さい。

用賀・二子玉川をはじめ、田園都市線沿線の賃貸物件検索サイト

このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.44

「パスタを格上げした四本歯フォーク」

  私は和洋中を問わず麺類が大好きで、少しぐらい甘かろうが辛かろうが、あるいは少々延びた麺であっても厭いません。そんな私にも「これはダメだろう」という麺が、生涯に二度あり(いずれもラーメンでした)、またそうした店にも必ず常連の(?恐らく)お客がいるという事実と合わせて、けっこう衝撃的でした。

 さて、19世紀前半のイタリアのナポリでのこと。当時のパスタは庶民の食べ物で、上流階級では歓迎されませんでした。パスタは大変古い食べ物でしたが、「生地を足で捏ねる」し「紐のような物を指で摘まんで口を上に向けて食べる」なんて、「下品でおぞましい」というわけです。フィレンツェのメディチ家からカテリーナ姫が、ルネサンス時代の16世紀にフランス王家に嫁いだ時も、多くのイタリア料理が伝えられましたが、そんな理由から、パスタ料理はまったく伝わりませんでした。

ところで、当地を治めるフェルディナンド二世は無類のパスタ好きでした。王は晩餐会のメニューに何とかパスタ料理を取り入れたいと思いますが、王妃を始め周囲は、まったく乗り気でありません。王は作り方に問題があると「足で捏ね」なくてもよい器械を作るよう、式武官に命じます。「それでも厭です、私は」と、王妃は式武官を呼び出し、食べ方にも問題があると「上品に食べる何かよい方法を発明するよう」さらに申し付けます。

頭を抱えた式武官は当時技術者として高名となった甥っ子のチェザーレに、その発明を依頼します。チェザーレは悪戦苦闘の末、生地を捏ねる銅製の器械と四本歯のフォークを開発して大成功を収めます。

それまでのフォークは先の尖った二本歯でしたが、それではうまくパスタを巻きつけられませんでした。歯を増やせばよいのかと思ったとき、フランス宮廷で使われているデザート用の四本歯のフォークが浮かびました。17世紀ごろにはありましたが、装飾的であまり普及していなかったそうです。デザート用より大きくし、先を少し丸くして、パスタが巻きつけやすくしました。彼は見事、王と王妃の期待に応えることができました。

こうして四本歯のフォークは、19世紀に急速に普及していきます。このフォークのおかげで、パスタはコース料理にまで格上げされました。   (『料理の誕生』桜沢琢海 河出文庫)

Copyright (C) meiyu fudousan All rights reserved.