社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.50

< 「名人」の名人たる所以 >

 五代目古今亭志ん生といえばNHKの「いだてん」でビートたけしが演じていますが、「昭和の名人」と呼ばれ、落語好きにはたまらない噺家だったようです。その志ん生師匠、好きな食べ物は納豆や豆腐、カレーに親子丼(最後に食べたのが娘さんの作った親子丼)で、妙なこだわりもあって、魚料理は切り身の煮魚が多かったといいます。何故か? 確かめようもありませんが、骨が喉に引っ掛かって噺ができなくなったら大変と思っていたとか。

 この志ん生師匠は食事よりはお酒の方で、といって大酒を飲むというわけではなかったそうですが、ある時、お酒が続いて高座で寝ちゃったという有名な逸話も残しています。その時、客席は「寝かせといてやろうよ。志ん生の寝てる姿なんて、見られるもんじゃないんだから」とその高座を見守ったといいます。いやぁ、まったく「あっ晴れ!」としか言いようがありません。並みの名人だったならば、恐らく客席から「喝ッ!」と一声入るところでしょう。まさに<名人>の名人たる所以を彷彿させますね…ウ~ム、むにゃむにゃ。

 そのお酒ですが家では「菊正宗」の特級を飲んでいて、病に倒れてからは家人が身体を思って「菊正」を薄めていたそうです。すると師匠「近頃の酒は水っぽくなったなぁ」とボヤクことしきり。ある日、酒屋の若旦那が集金に来たとき「ちょっと話があるから」と。若旦那に「最近、酒がどうも水っぽい……、何か違うんだよ。薄いんだよ」と訴えます。身体のためと知っている若旦那は返答に窮してしまいますが、そこで娘さんが助け舟を、「特級だと度数が高いから一級酒に変えた」。するってェと志ん生師匠、やおら財布を取り出して「これで一番いい酒買って来い!!」って、まるで落語みたいな話です。

 志ん生末期のお酒は、やはり薄めたりしていない一杯で、

「ああ、旨いなぁ。酒はやっぱり旨いよ」

「そう? 美味しくてよかったねぇ」

 というのが名人最後の会話だったそうです。  (『志ん生の食卓』美濃部美津子 新潮文庫)

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