社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.53

                                   

                      

<個性>が強いんじゃなく<自己>が強いんだ!

 随筆家だった故高見澤潤子は、兄の小林秀雄の全集(第9巻・昭和42年6月刊)の月報に、こんなことを記しています。

「わたしは、たまに兄と一緒にゆっくり夕食をするのが好きだ。義姉はいつもおいしい

季節の魚を御ちそうしてくれる。鎌倉の魚はおいしい。東京でも都心はまだいいだろう

が、下高井戸というような、三、四年前までは東京のチベットといわれていた、開けそ

こなった上に、急ピッチで家が建てこんでしまったようなわたしの家の近辺では、絶対

においしいものは食べられない。ことに新鮮な魚などとても手に入らない。」

 半世紀前とはいえ下高井戸も随分な言われ方ですが、どうも世田谷には「チベット」が多いですね。小林秀雄はお酒がまわると、舌もよく回るらしく(ま、誰しも大概そうですが)、

小林:いまの奴の話は面白くないね。ぺらぺらしゃべるんだが、全然自分の批判もない

し、感情もなくて、きいたまま、みたままをしゃべるからだ。子供はきいたこと

みたことをうまく話せないだろう。自分の感情でいっぱいになるからだよ。きい

たものは自分の腹でよくこなして、自分のものとして話さなけりゃね。うのみに

してはき出しちゃ面白くないよ。

高見澤:今の人は個性がなくなったでしょう。

小林:個性だってそうさ。自分勝手な非常識なことをして社交性がないのを、あの人は

   個性が強いなんていうが、個性が強いんじゃなくて、自己が強いんだ。個性なん

てものは、ひとりよがりの思い上がりで、できるもんじゃない。柔軟な心で、素

直に社会と交わらなければ、生まれないものだ。社会的なものがあってこそ、個

性は成長するんだよ。       (『この人を見よ 小林秀雄全集月報集成』新潮文庫)

 たまに<個性>と<個別性>を混同している場面を、教育の現場で見受けることがありますね。盲目的な<よかれ、よかれ>が成長期のこころを、いたく傷つけてしまいます。

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