社長のひとりごと

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このコーナーは、わが社の社長「大鎌 博」が日々感じたことや、気づいたこと、為になる格言等、思いついたままに綴った、つぶやきコーナーです。

私達社員も、いつも読んで、新たに気づかされたこと、励まされたこと、勉強になって、仕事に活かせたり・・・、そんな社長の人となりを是非皆様に知っていただきたくて、このコーナーを作り、連載することにしました。

是非お部屋探しの合間にでも気楽に読んでいただければ幸いです。

No.69

相手の<真意>はどこにあるのか?

 

 十五世紀の武将で、江戸城の築城でも知られる太田道灌にはこんな説話があります。「ある日鷹狩りに出かたところ、急に雨が降り出したので、近くの粗末な家で蓑を借りようとしたが、その家の若い娘が黙って山吹の花一枝を差し出したところ、道灌は花を求めた訳ではないのにと、娘の真意もわからないまま怒って立ち去りました。後で家臣から「七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」という古歌を踏まえたものだと聞かされて初めて娘の真意を知り、自らの無学を恥じた道灌は、以来和歌に精進を重ねて立派な歌人になりました」というものです。この話は江戸時代に教訓説話として伝えられ、「太田道灌借蓑図」と題された絵にもなって、七言絶句の漢詩が添えられているそうです。その掛け軸を題材にした落語『道灌』では、ご隠居から掛け軸にまつわる逸話をたっぷり聞かされた八ッつぁんが、提灯を借りに来た友人に「お前さん歌道に暗いな」と言ったところ「角が暗いから提灯借りに来た」というオチが着いています。

 ところで冒頭の説話に出てくる「古歌」ですが、実際には平安時代、兼明親王(醍醐天皇皇子)の歌で「七重八重花は咲けども実の一つだになきぞ怪しき」(『後拾遺集』)というものでした。ある雨の日に蓑を借りに来た人に山吹の枝を渡したところ、相手は合点がいかず、翌日改めてその訳を尋ねてきたので、この歌を詠んだと「詞書(ことばがき)」にあります。

この話の肝心要は「実の」と「蓑」の掛け言葉で、これに気付かなければ相手の<真意>にたどり着きません。

 さて「山吹の実」ですが、植物学的には一重の山吹は普通に実がなり、八重は雄しべが花弁に変化しているため花粉ができず、雌しべも退化していて実が付かないということです。八重山吹に実がならないことは古くから知られていたようで、そのことは『万葉集』にも詠われているそうです。                          (『古典歳時記』吉海直人 角川選書)

初代林家正蔵の落語では、夕立の折八百屋の亭主が白瓜と茄子を並べて「丸漬けやなすび白瓜ある中に今一つだになきぞ悲しき」と狂歌を作り、そこへ雨具を借りに寄った友達が「胡瓜がない」と言って「はい、かっぱはございません」というオチになっています。

 

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